公共交通網脅かす人口減少 利用客増へ地域活性化に力 (1/2ページ)

2016.1.12 05:00

病院に着き、乗り合いタクシーを降りる谷口きぬ子さん(中央)=2015年11月、京都府京丹後市

病院に着き、乗り合いタクシーを降りる谷口きぬ子さん(中央)=2015年11月、京都府京丹後市【拡大】

  • 自動車の脇を走る岡山電気軌道の路面電車=2015年12月、岡山市内

 人口減少が公共交通網を脅かしている。乗客が減少し採算が悪化すれば維持することが難しくなるためだ。暮らしに欠かせない「地域の足」を、どうやって守るのか。地域社会をつなぐために、さまざまな工夫が求められている。

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 備前焼の地元、岡山県東部にある備前市の飲食店。2015年10月、備前焼作家ら約20人が集まった。話題は6月に初めて岡山市で開いた「備前焼市」の反省と、16年の2回目に向けた見直しだ。「(来場者に)若い人が多かったね」「来年も電動ろくろは絶対あった方がいいな」-。活発な意見交換が続いた。

 ◆イベントに共同出店

 JR岡山駅から路面電車で約15分の岡山市中心部の公園で開かれた備前焼市には、2日間で約8000人が訪れた。地元の産物をもり立てたり、にぎわいづくりを狙ったりするイベントを支えたのは、岡山県で公共交通事業などを展開する両備グループだ。

 費用を負担したのは、同グループが設けた地域活性化事業に取り組む「両備ワッショイ創生1%クラブ」。グループ50社のうち、経常利益率3%以上の企業が利益の1%を拠出する仕組み。15年度の資金総額は約5000万円になる見込みだ。

 グループの主要企業で、岡山市で路線バスや路面電車を運行する岡山電気軌道は14年度売上高が約23億8000万円と今のところ好調。しかし、両備ホールディングスの小嶋光信会長(70)は、公共交通について「人口が減り高齢化が進めば利用客は減るだろう」と話す。

 共に発展するには地元が元気であることが大前提。「人任せにせず、みんなで盛り上げたところが生き残る」と小嶋会長はみる。地域の「輪を背負う(ワッショイ)」との思いを込めたクラブは、いわば地域づくりの先行投資といえる。

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