東芝の不正会計問題で、旧経営陣の不当な経営により損害を被ったとして、同社が田中久雄前社長ら旧経営陣5人に計3億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、東京地裁(大竹昭彦裁判長)であった。複数の代理人によると、旧経営陣側はいずれも請求棄却を求めた。
東芝は、旧経営陣は適切な会計処理の監督を怠ったと主張。金融庁から2月25日を期限に課徴金73億7350万円の納付を命じられており、損失が増大することから、5人への請求額を今後増やす見通し。
被告は田中氏のほか、元社長の佐々木則夫、西田厚聡の両氏と、元副社長の村岡富美雄、久保誠の両氏。