ルクセンブルクは3日、小惑星など宇宙での将来的な資源採掘に関わる産業の拠点化に向け、法整備や研究支援など基盤づくりを始めると発表した。
ロイター通信によると、宇宙での資源採掘は米国で昨年11月、小惑星や他の天体で採掘したレアメタル(希少金属)などの所有権を米企業に認める法が成立した。ルクセンブルクは欧州初となる同様の法的枠組みをつくる考えだ。
ルクセンブルクのシュナイダー副首相兼経済相は「目標は(地球の)自然環境を損なわない宇宙での鉱物資源の採掘に道を開くことだ」と表明。まずは関係する研究開発を後押しし、関連企業への資本投資も検討するとしている。
ルクセンブルクは1980年代に欧州で初めて、民間人工衛星の運用企業の設立を支援するなど宇宙関連産業との関わりがある。(共同)