5日午後6時56分ごろ、鹿児島市の桜島・昭和火口で爆発的噴火があり、噴煙が火口から高さ2200メートルに達した。気象庁は桜島の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。
気象庁によると、弾道を描いて飛散する大きな噴石は3合目(火口から1300~1800メートル)まで達した。桜島の爆発的噴火は昨年9月16日以来。同月29日以降は小規模な噴火も観測されておらず、気象庁は11月25日に噴火警戒レベルを3から2に引き下げていた。
鹿児島市によると、5日午後7時15分現在、桜島の噴火による被害の情報は入っていない。気象庁は、今後、噴火活動が活発化する恐れがあるとして、昭和火口および南岳山頂火口から約2キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。