就労が可能な「技能実習」や「特定活動(ワーキングホリデー)」であっても働く場所や時間を自由に決めることができず、逸脱した形で働けば入管法違反(資格外活動)罪などに問われることになる。
一方で、日本人と結婚することで得られる「日本人の配偶者等」、略して“日配”であれは就労活動に制限がなく、転職や副業も自由。加えて婚姻後に3年以上日本に在留しているなどの要件を満たせば、他の在留資格に比べて比較的早く、在留資格の更新が必要ない「永住者」への変更申請ができるようになる。
捜査関係者は「日配の資格を得てより高賃金の職に就くことができれば、母国で働くよりもはるかに多くの金を得られるという現実がある」と指摘する。
今回の日本人夫婦が関与した事件の場合、妻の相手となった中国籍の男はもともと、技能実習生として来日していた。調べに対し、「本当の結婚だった」と否認しているようだが、府警は、技能実習の在留期間が終わっても日本に残るためだったとみている。