詳しい経緯は不明だが、まもなく男性は夫に「社長から金を借りて慰謝料を支払えるかもしれない」と連絡。ところがこの後、男性と連絡が取れなくなったことから夫は激高し、男性の勤務先にメールを送りつけた。
「御社の○○氏(男性の名前)による、私の配偶者に対するセクハラ事件が発覚しました」
男性が会社でどのような立場に置かれたかは想像に難くない。このころ男性は精神科のある病院を受診し「心因反応」と診断されたという。
家庭崩壊
夫の方も、病院で鬱病との診断を受けた。娘も母親の不倫に強いショックを受け、学校を退学したという。家庭は崩壊した。
夫は離婚後、妻と男性の不貞行為により結婚生活が破綻したとして、男性に慰謝料の支払いを求める訴訟を起こした。地裁は判決で離婚の原因を不倫と認め、男性に165万円の賠償を命じた。
男性の家庭がどうなったかは定かではないが、無傷でいられるはずもない。妻にしても、不倫の末に何かを得られたわけではない。
恐るべきは、やはり不倫だ。失うものが多すぎる。