例えば今年1月16日付の英紙ガーディアンやデーリー・メール(いずれも電子版)などによると、世界の大都市の大気汚染はいまや危機的な状況に達しており、世界の2000都市では2014年以降、毎年330万人もの人々が大気汚染が原因のさまざまな疾患で命を落としているというのです。
これは世界保健機関(WHO)がまとめた研究結果で明らかになったのですが、それによると、330万人のうち、4分の3は大気汚染が理由とみられる脳梗塞か心臓病で亡くなっており、大気汚染関連の死者数世界一は中国で年間約140万人。2位がインドで年間約64万5000人。3位がパキスタンで約11万人だといいます。
こうした傾向は他国の大都市でも顕著になっており、例えば英でも毎年約2万9000人が大気汚染が原因で亡くなり、うち数千人はディーゼル車が排出する二酸化窒素ガスを長期間にわたって吸い続けることにより命を落としていると指摘されています。