この容器を使った製品は約2540万本(2014年度実績)を数え、重量にして約81トンの紙パック容器が新たにリサイクルされる計算。紙パックリサイクル率の向上が期待できる。
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■文部科学大臣賞■ 特定非営利活動法人 千葉大学環境ISO学生委員会
□小中学生向け出前授業など学生目線で多彩な活動
2003年の創設以来、学生主体で環境マネジメントシステムの構築と運用の中核を担っている。千葉大学のISO14001とISO50001取得に貢献、その活動で培った知識やノウハウを地域や社会に還元するために、09年にNPO法人化した。理事長も役員も全て学生で構成されており、学生目線でさまざまな活動を行っている。
年々、活動の枠を広げており、若い世代の環境意識の啓発をはかる「標準化教室」では、小中学生を対象に地球温暖化や環境ラベルについての出前授業を実施。地域の人々とともに自然を保全する目的の「植樹・里山事業」では、成田空港付近の里山を保有する川崎汽船と連携、地域の子供との交流を図り、環境を考える場を提供している。また、環境に配慮した組織をサポートする「環境コンサルティング事業」も展開。学内での活動経験を生かし、ISOや環境対策を推進する提言活動などを行っている。15年10月現在、約130人の学生が所属。