【原発事故5年】重み増す東電の「十字架」膨らむ賠償費用、増え続ける汚染水 (1/2ページ)

2016.3.11 23:08

東日本大震災の発生時刻に、社員とともに黙祷を捧げる東京電力の広瀬直己社長=11日午後2時46分、東京電力福島第1原発(代表撮影)

東日本大震災の発生時刻に、社員とともに黙祷を捧げる東京電力の広瀬直己社長=11日午後2時46分、東京電力福島第1原発(代表撮影)【拡大】

 福島第1原発事故を起こし、一時的に国の公的管理下に置かれた東京電力。被災者への賠償や除染費用などの支払いは10兆円規模に上る。最長40年かかる廃炉作業では、溶け落ちた燃料(デブリ)の場所も分からないまま、汚染水が増え続けている。どのように事故の責任を果たしていくのか。背負っている「十字架」は重みを増している。

 「ここが、東京電力が東京電力であることの原点。事実に向き合い、福島への責任をしっかりと果たしていく」

 11日午後2時46分。東電の広瀬直己社長は福島第1原発の緊急時対策本部で1分間の黙祷(もくとう)をささげた後、社員にこう訓示した。

 東電が被災者へ支払った賠償金は4日時点で、約5.9兆円。総額は7兆円以上になる見通しだ。このほかに除染費用2.5兆円、中間貯蔵施設の建設費用1.1兆円を「事故原因者としての責任」として事業計画に盛り込む。

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