前例のない米白人中年の死亡率上昇 (1/2ページ)

2016.3.17 05:00

米ロサンゼルスにある診療所で待つ患者ら。さまざまな人種が暮らす米国で、白人中年の死亡率の増加が顕著に表れている(ブルームバーグ)

米ロサンゼルスにある診療所で待つ患者ら。さまざまな人種が暮らす米国で、白人中年の死亡率の増加が顕著に表れている(ブルームバーグ)【拡大】

 大半の先進国で健康状態の改善が死亡率を低下させ続けている中、米国の白人はこの傾向が停滞状態にある。

 非営利団体コモンウェルス・ファンドの報告書によると、米国では早死にする白人中年が急増している。それによれば、45~54歳の白人の死亡率は1983年~98年まで毎年1.8%低下していたが、99年~2014年までで毎年0.6%の上昇に転じた。薬物中毒や自殺の増加がその一因に挙げられる。また、心臓病やガンなどによる死亡率低下は白人の場合停滞している。

 「ここ50年の先進国で前例のない後退だ」と執筆者は報告している。この報告書は、昨年後半に米プリンストン大学のアン・ケース教授とアンガス・ディートン教授が発表して注目を浴びた論文に基づく。

 同論文によれば、1999年以降、薬物中毒や自殺、飲酒に関連した病気の増加が米国の白人中年の死亡率を押し上げ、中でも教育水準の低い白人層の死亡率が最も上昇。この傾向はその他の人種や先進国では顕著に見られなかった。

 第二次大戦後、死亡率は大半の先進国で着実に低下し続けた。公衆衛生の発展や新たな治療法、医療保険へのアクセス拡大に加え、喫煙率低下などの行動変化により寿命が伸び、死亡率は年率2%低下した。

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