重力波観測装置「かぐら」試験運転 平成29年度にも本格観測開始

2016.3.25 11:00

重力波望遠鏡「かぐら」の一部=2015年11月、岐阜県飛騨市

重力波望遠鏡「かぐら」の一部=2015年11月、岐阜県飛騨市【拡大】

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 東京大宇宙線研究所は25日午前、宇宙から届く「重力波」の観測施設「かぐら」(岐阜県飛騨市)の試験運転を開始した。平成29年度にも本格観測を始める計画で、重力波の初検出を先月発表した米国チームに続く成果を目指す。

 重力波は重い星などが動いた際、重力の影響で周囲の空間にゆがみが生じ、それが波のように遠くまで伝わる現象。光や電波では捉えられないブラックホールなどを観測でき、天文学の飛躍的な発展をもたらすと期待されている。

 かぐらは長さ3キロのトンネルをL字形につないだ構造で、昨年11月に完成した。地下約200メートルのトンネル内でレーザーを往復させ、重力波による空間のゆがみをレーザーの到着時間のずれとして検出する。

 試験運転は技術的な問題点がないか確かめるのが目的。性能向上の追加工事を経て本格観測を開始した後、1年以内の重力波検出を見込んでいる。総工費は155億円。地上にある米国の装置と比べ地面の振動の影響が少なく、高感度の独自技術を採用した。

 計画を統括する同研究所長の梶田隆章氏は「重力波が観測できる時代になった。かぐらでもなるべく早く観測したい」と話す。

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