国土交通省は4日、平成27年度に届けられた自動車のリコールが1899万637台に上り、3年連続で過去最多を更新したと発表した。955万台だった26年度から倍増した。タカタ製エアバッグ欠陥問題の拡大や、100万台超が5件など大規模な対応が相次いだことが影響した。
タカタ問題では、昨年10月に日産自動車でエアバッグが異常破裂し、国内初のけが人が出た。タカタ問題によるリコールは計955万台と全体の半数を占めた。タカタ問題以外にも、キーをひねると作動するスイッチやエアコンのコンプレッサーに不具合があったとして、スズキが昨年4月に187万台、今年3月に計161万台をリコールしている。
国交省の担当者は大規模なものが増えた要因を「部品が共通化し、多車種に使われるようになったため」と説明した。