国土交通省は7日、船舶に燃料として液化天然ガス(LNG)を供給する国内初の拠点を横浜港に設けるための検討会を開催すると発表した。コンテナ船の燃料は主に重油だが、船舶でも排ガス規制強化の動きがあり、環境負荷が軽いLNG燃料への関心が高まっている。国主導でLNG供給拠点を整備し、日本の港の国際競争力も高める。
初会合は9日に国交省で開く。検討会には同省のほかに経済産業省、東京ガス、日本郵船、横浜市などがメンバーとして参加する。横浜には東ガスのLNG基地がある。検討会は横浜港の現状や技術的な課題などを整理し、整備計画を年内をめどにまとめる。
5月の先進7カ国(G7)のエネルギー大臣会合に合わせて経産省が公表した「LNG市場戦略」でも船舶の燃料としてLNGの利用を促進する方針を明記。国交省もLNG供給拠点を通じた国際港の機能強化に期待を寄せる。