宇宙ごみ、電線で落とせ…種子島打ち上げの無人補給機使い JAXA秋にも実験 (1/2ページ)

2016.6.30 12:28

比較的低い軌道にある宇宙ごみの観測データ(NASA提供)
比較的低い軌道にある宇宙ごみの観測データ(NASA提供)【拡大】

 国際宇宙ステーションや人工衛星に衝突して被害を及ぼす宇宙ごみを取り除く実験を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が今秋にも宇宙空間で実施する。高速で飛ぶ宇宙ごみに見立てた物体に長い電線を通じて電流を流し、減速させて落下を図る。将来的には宇宙ごみを大気圏に突入させて燃え尽きさせる構想だ。

 一定の大きさの宇宙ごみは米軍が監視しているが、有効な除去方法は見つかっていない。実験が成功すれば、有人活動や気象観測に対する脅威を減らす道が開けそうだ。

 JAXAによると、鹿児島県の種子島宇宙センターで打ち上げ準備を進める無人補給機「こうのとり」6号機に実験装置を搭載した。打ち上げられた補給機は高度400キロのステーションに生活物資を運んだ後、380キロに降下。宇宙ごみを模擬した重さ20キロの円筒形の装置「エンドマス」に長さ700メートルの電線を取り付け、宇宙空間に放出して電流を流す。電線は細い金属製のひもを何本も編み込んで開発した。

寿命が切れた人工衛星やロケットの残骸などの宇宙ごみは…

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