ダイハツ工業は21日、軽乗用車「タント」のドア部品破損でユーザーがけがをしたと20日に発表した不具合について、同車種79万8550台(平成19年12月~25年9月生産)のリコールを国土交通省に届けた。
国交省によると、上下に開閉する後部荷室のドアを突っかい棒のように支える金属製の部品が塩害で腐食し、破損する恐れがある。海沿いの地域で発生しやすいという。
今月12日に千葉県南房総市の40代女性がドアを開けた際、部品が壊れて飛び散り、右腕を2針縫うけがを負った。26年10月にも沖縄県で部品が壊れる不具合があった。
今回と同じメーカー製の後部ドア部品を使用している日産自動車が4月に約72万台をリコールしており、ダイハツ工業もリコール準備を進めていたところ実際に事故が起きたため、予定を早めて届けたという。