タイの政界に占い浸透 国政にも助言、政治家の心のよりどころ

2016.8.16 05:00

タイ・チェンマイで取材に応じる占い師のワリン氏=6月(共同)
タイ・チェンマイで取材に応じる占い師のワリン氏=6月(共同)【拡大】

 軍事政権の支配が続くタイで占いが政界に浸透している。金運や恋愛運を上げようと一般人の間で占い人気は高いが、政治決断に際し助言を求める政治家も多い。タクシン元首相派と反タクシン派の対立が続くなど国政が混迷する中、政治家の心のよりどころとなっている。

 「陸軍司令官だったプラユット氏に、あなたはいずれ首相になると伝えた。しばらくしてクーデターを決行し、予言通り首相になった」

 うっそうとした木々に囲まれた北部チェンマイの大豪邸。仏像が安置され豚の頭部がささげられた祭壇前で、占い師、ワリン氏が口を開いた。タクシン派政権が崩壊した2014年のクーデターに自らが影響を与えた可能性を示唆した。

 ワリン氏はプラユット首相が信頼を寄せる占い師の一人。同首相は「占いは一種の芸術。信じても害はない」と公言するなど迷信家で知られ、首相就任後も時折ワリン氏に会っている。

 ワリン氏によると「瞑想(めいそう)しながら霊界の聖人と交信し相談者に関するお告げを授かる」そうだ。「予言が的中する」とタイ中で評判に。ワリン氏は「軍政の閣僚も相談に訪れる」と証言した。

 一方、軍政と敵対するタクシン氏も占い好きとされる。現地紙の政治担当記者で占い師でもあるナッタヤーさんによると、01年から06年に首相だったタクシン氏は大きな政治決断をする前に複数の占い師に助言を求めていた。

 06年のクーデターで追放された後も、著名な占い師に会いにミャンマーへ行くなど熱心だという。

 タイはこの10年ほど貧富の差に基づいた対立が続き何度も流血の惨事に見舞われるなど、政治が行き詰まっている。ナッタヤーさんは「多くの政治家が占いに頼っている。国の行く末が見通せない中、心のよりどころを求めているのだろう」と分析している。(チェンマイ 共同)

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