強い勢力で東北地方へ接近している台風10号について、気象庁は30日夕方にも宮城県北部から岩手県南部にかけての地域に上陸する恐れが高まっていることを明らかにした。北海道、東北新幹線できょう夕方を中心に運転を見合わせる列車もあり、交通への影響も大きい。
東北、北海道両新幹線は、盛岡-仙台間や盛岡-新函館北斗間を中心に、午後から一部列車の運転を見合わせる。東北新幹線の「やまびこ」は51号から57号まで、仙台-盛岡駅間で運休する。また「はやぶさ」は21号から28号まで、東京~新青森駅間で運休する。秋田新幹線は午後の上下線20本が運休や区間運休。在来線もJR東北線などで一部列車が運休している。
私鉄では西武池袋線が一部列車で遅れが出ているほか、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が強風のため運転を見合わせている。また、日本航空や全日空は東北や北海道での発着便を中心に計約100便の欠航を決めた。
関東地方では茨城県の一部で大雨、洪水警報が発令されているほか、埼玉県の一部地域では土砂災害警戒情報が出ている。
31日正午までの24時間予想雨量は東北250ミリ、北海道200ミリ。31日までの最大風速は東北35メートル、北海道30メートル、関東20メートルと予想される。