電通女性社員の自殺は労災と認定 東大卒で入社1年目 三田労基署

2016.10.7 17:25

亡くなった高橋まつりさんの労災認定について記者会見する母の幸美さん(右)と川人博弁護士=7日午後、厚労省
亡くなった高橋まつりさんの労災認定について記者会見する母の幸美さん(右)と川人博弁護士=7日午後、厚労省【拡大】

  • 高橋まつりさんの遺影と母親の幸美さん=7日、東京・霞が関(天野健作撮影)

 広告大手の電通に勤めていた高橋まつりさん=当時(24)=が昨年12月に自殺したのは、直前に残業時間が大幅に増えたのが原因だとして、三田労働基準監督署(東京)が労災認定していたことが7日、分かった。遺族代理人の川人博弁護士が明らかにした。認定は9月30日付。

 川人氏によると高橋さんは東大卒業後の昨年4月、電通に入社し、インターネット広告などを担当した。本採用となった10月以降、業務が増加し、11月上旬にはうつ病を発症したとみられる。12月25日、東京都内の社宅から投身自殺した。発症前1カ月の残業時間は月約105時間に達し、2カ月前の約40時間から倍増していた。

 母親の高橋幸美さん(53)=静岡県=は記者会見し「過労死が繰り返されないよう、企業の労務管理の改善と、国が企業に指導を行うよう強く希望する」と話した。

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