【講師のホンネ】子供たちへのプレゼントは台所から 柿澤一二美 (1/2ページ)

2016.11.9 05:00

柿澤一二美
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 4人の子供たちと過ごした大切な時間。長女も24歳になり巣立ちを迎える。子育ては親育て。子供に教えられて、一番成長したのは“家族カウンセラー”の私ではないかと思う。

 ある日買い物から帰ると事件は起きていた。「あなたたち何をやっているの!」。台所は小麦粉や卵、調理器具が散乱し、何が起きたか分からなかった。「今日、母の日だからケーキをママにプレゼントしたくて。台所汚してごめんなさい」。目に涙を浮かべる子供たち。私は叱ってしまったことを後悔した。「ママのためにケーキを作ってくれたんだね。それなのに…。ほんとうにごめんなさい」。駆け寄る子供たちを抱きしめた。

 毎年2月に入ると子供たちの「そわそわ」が始まる。2月14日のバレンタインデー。本命チョコ、義理チョコ、友チョコ、逆チョコ、自己チョコ(自分へのご褒美)。10代の子供たちのバレンタインは、告白する日から感謝の気持ちを表す日に変わったように思う。

 バレンタインデー前の日曜日。チョコレートの甘い香りでわが家は満たされる。リビングのテーブルには100個を超す手作りチョコレート。「もう夜の0時過ぎているのにまだ終わらないの? 大変だったら買ったらいいのに、どうして手作りなの?」と私。「どうして手作りにしないの?」と子供。「仲良しの友達、先生にありがとうを伝える日なのに。まずは心をこめた手作り、気持ちでしょ。これママが言ったんだよ!」と言われて思い出した。

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