電通、信頼回復へ体制協議 6日取締役会、担当役員らの責任明確化が焦点

 広告代理店最大手の電通が6日に取締役会を開き、インターネット広告事業を巡る不正請求で低下した信頼を回復するための経営体制を協議することが5日、分かった。担当役員らの責任明確化が焦点となる。

 ネット広告事業を担当していた女性新入社員が過労自殺した問題も社会問題化し、企業体質への批判は厳しさを増している。今後、石井直社長(65)の経営責任に発展する可能性もある。

 ネット広告事業では、契約期間に広告を掲載していなかった問題などが、トヨタ自動車の指摘をきっかけに発覚。広告主への不正請求は9月の問題公表時点で633件、約2億3千万円に上る疑いがあり、現在も調査を続けている。

 ネット広告事業の担当者は、市場の急拡大で過酷な勤務を強いられており、昨年12月に新入社員だった高橋まつりさん=当時(24)=が過労自殺し労災認定された。厚生労働省は今年11月に労働基準法違反の容疑で強制捜査した。