【寄稿】COP22マラケシュ会議が残したもの 小西雅子氏 (1/5ページ)

2016.12.27 05:00

COP22の議長(中央)と会場風景=モロッコ・マラケシュ(C)WWFジャパン
COP22の議長(中央)と会場風景=モロッコ・マラケシュ(C)WWFジャパン【拡大】

 □WWFジャパン自然保護室次長・小西雅子

 ■「パリ協定」のルール作りが軌道に乗る

 WWFジャパン 気候変動・エネルギープロジェクトリーダーも兼務。日本気象予報士会副会長。ハーバード大修士。民放を経て、2005年から温暖化とエネルギー政策提言に従事。

 私たちがCOP22から帰国し、どこに行っても聞かれるのは、「トランプ次期米大統領の誕生でパリ協定はどうなるのか?」ということです。結論から言うと、パリ協定を前進させるためのCOP交渉にはほとんど影響がなく、COP22は期待された成果をあげて無事終了しました。

 もともとCOP22に期待されていたのは、パリ協定のルール作りの作業計画が明確な終了期限を持って具体的に決まり、同協定をまだ批准できていない国を含めてすべての国がルール作りに参加できるようにすることでした。

 2週間の交渉の結果、COP22において開催されたパリ協定第1回締約国会合(CMA1)はいったん中断の手続きを取りました。2018年のCOP24までにルール作りを終え、その時に再開するCMA1でルールを採択することが決まったのです。パリ協定を実施するために必要なルール作りを18年までに終え、20年に同協定が始動する準備が整うことになったのです。

 ◆全員がルール作りに参加

 CMA1は中断措置パリ協定は、15年末の採択から1年を待たずに16年11月4日に発効しました。米中や欧州連合(EU)、インドなどが率先して9~10月にかけて批准したためで、COP22ではパリ協定締約国の初会合が開かれることになりました。

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