環境省は20日、東京・新宿御苑で外国人客から入園料を徴収しなかったとして、発券業務を担当していた期間業務職員の男性(71)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。職員は同日、依願退職し、退職金の半額(約30万円)を自主返納する意向を示している。
環境省の調査に「外国語が話せず、過去に怒鳴られたことから外国人客が怖かった」と説明し、着服は否定しているという。
環境省によると、職員は平成26年4月以降、一部の外国人客から料金(一般200円、小・中学生50円)を受け取らずに入園券を手渡し、その後データ上は取り消し処理をしていた。
別の職員から「不自然に大量に発券している」と指摘があり発覚。職員が使うパソコンのデータを解析したところ、取り消し処理は昨年12月までに約16万件あった。
昨年の新宿御苑の入園者数は約200万人だった。