2型糖尿病のリスクが高いとされる「前糖尿病状態」を空腹時血糖値やHbA1cの検査で見つけ、糖尿病予防につなげるのは難しい-。英オックスフォード大などのチームがそんな研究を英医学誌BMJに発表した。
148本の論文を分析。前糖尿病状態の人をどれだけ確実に見つけられるかを示す「感度」と、そうでない人をどれだけ正しく除外できるかを示す「特異度」を、2つの検査について調べた。
その結果、HbA1cの検査は感度も特異度も不十分で、空腹時血糖値の検査は、特異度が高いものの感度は低いことが分かった。チームは「これらの検査を強化するだけでは2型糖尿病の拡大を防ぐのは難しそうだ」と指摘している。