JR山手線で30番目の駅となる品川新駅(仮称)の起工式が10日、品川-田町間の同駅予定地(東京都港区)で行われた。JR東日本は平成32年の暫定開業を目指しており、昭和46年に完成した西日暮里以来49年ぶりの新駅になる。新駅周辺は都市再生機構(UR)が国際交流拠点として一大開発を行う。
起工式では、JR東の冨田哲郎社長がくわ入れし、「日本、東京、地域の成長と繁栄の拠点として成長することを心から願っている」と話した。
JR東によると、新駅は品川駅から約1キロ付近の車両基地跡地に新設。山手線と京浜東北線が停車する。平成32年に暫定開業し36年に本格開業。名称は未定。
新駅舎は主に鉄骨造で地上3階、地下1階建て。高さ約30メートル、総床面積は約7600平方メートル。新国立競技場の設計を手掛けた建築家の隈研吾さんがデザインを担当し、折り紙のような大屋根(約4千平方メートル)などで日本の魅力を発信する。
URは43年度までかけ、新駅周辺の約15ヘクタールを道路や公園、商業施設、集合住宅などとして整備する。事業費は約592億円。