米軍横田基地(東京都福生市など)の周辺住民約千人が、国に夜間の飛行差し止めと損害賠償を求めた第2次新横田基地公害訴訟が1日、東京地裁立川支部(瀬戸口壮夫裁判長)で結審した。判決期日は後日指定される。
原告側の弁護士によると、1日の口頭弁論で住民側は「何機も連なる飛行訓練の時は、騒音で胸が痛くなる」などと被害を訴えた。国側は「騒音は受忍限度内。米軍機の飛行差し止め請求は主張自体失当」などとして退けるよう求めた。
訴状によると住民側は騒音で健康に被害を受けたなどとして、1人当たり月額2万2千円の支払いと、午後7時~午前7時の飛行の差し止めを求めている。
横田基地は東京都心から西へ約40キロ。福生市など5市1町にまたがり、在日米軍司令部や米第5空軍司令部が置かれている。