特許庁は2日までに、文字がなく色彩だけで構成する新しいタイプの商標登録を初めて認めたと発表した。セブン-イレブン・ジャパンが看板などに用いる白地にオレンジ、緑、赤のしま模様と、トンボ鉛筆の消しゴムの青と白、黒の3色からなる図柄の2件を認定。色彩だけでも商標登録を認めることで、企業の知的財産を保護し、多様なブランド戦略を後押しする狙いがある。
いずれも30年以上使われていることや、全国的に知られていることなどを評価し、2月28日付で登録を認めた。出願した2社が登録料を納付した後に正式に商標登録される。
商標の対象はこれまで文字や図形に限られていたが、特許庁は2015年4月から、CMのメロディーなどの「音」や、文字や図形の変化による「動き」など新しいタイプの商標も対象に加えた。登録件数は制度開始から200件を超えた。
ただ「色」に関しては認定した場合に他の企業への影響が大きいことから、厳しく審査しており、これまでに出願された492件のうち、今回の2件を初めて認めた。