ブランドは「文化」を伝達してこそ広まる モレスキンが教えてくれること (1/3ページ)

 日本の伝統工芸品の扱いをビジネスとしている人が、「日本の技術・品質・デザインのどれもが世界でトップだ。ブランドさえあれば、エルメスやヴィトンの次元で勝負できる」といった趣旨のことを書いていて、ぼくは「ブランドさえ」の「さえ」がとても気になった。

 この人からだけでなく、「ブランドさえあれば」とのニュアンスがにじみ出た言葉はよく聞く。そこには「ブランドなんて口先のことで、やろうと思えばどうにかなるさ」という意識がどうも潜んでいる。もちろん、やってもどうにかならないのが大半だ。とくに世界のトップ市場に出るなら、なおさらだ。

 どうして、こうもブランドを軽くみるのだろう。

 さて先週、モレスキンの副社長、マリア・セブレゴンディさんに会った。彼女がモレスキンのコンセプトをつくった。モレスキンは角が丸くなった長方形にゴムのバンドがついたノートブックのブランドであり、2016年には世界100か国以上で年間およそ1800万冊が販売されている。会社も年商100億円を超え、13年にミラノで株式上場している。

 ピカソ、ゴッホ、ヘミングウェイなどの文化人が使っていたと言われるが、彼らはモレスキンという名のノートを使っていたのではなく、パリのお店で販売していた長方形にバンドがついたノートを愛用していた。そのノートを(モグラ=英語でmole(モール)=の皮膚に似ていると)モレスキンと呼んだのは英国人の作家、ブルース・チャトウインだった。しかし1980年代、そのノートは生産中止になった。

 他方、ミラノのデザイン雑貨などを扱う会社が自社製品を独自に作ろうとした時、アドバイスをした人がセブレゴンディさんである。

 ノートの生産がスタートしたのは1997年のことだ。

クリントン元米国務長官やガガさんも愛用

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