有機食品、健康効果に疑問の声 農薬影響はごく僅か「気にするほどではない」 (2/4ページ)

 EWGは、有機栽培でない普通の農産物を購入する際にはクリーンな15種を選ぶよう勧めている。スイートコーンやマンゴー、ナス、キャベツといった農産物は、残留農薬の量が少なく濃度も低かった。リストを参考にすれば、安全に節約している気分になれるかもしれない。例えば、もともと高価なアボカドはサンプルの1%からしか農薬が検出されておらず、さらに高い値段を払って有機栽培のものを選ぶ必要はなさそうだ。

 だが、この年間ランキングは複雑な問題を単純化し過ぎていると、農薬や毒物学の専門家は指摘する。農薬が残っていたからといって、リンゴが危険だとは限らない。一方、EWGの調査はより重要な問題をあいまいにしてしまうと批判する人もいる。米国人はもっと多くの野菜や果物を食べるべきだが、残留農薬の恐怖をあおる有機農産物の宣伝により、一部の消費者は果物や野菜を買い控える可能性があるからだ。これでは健康的とはいえない。

 農薬影響はごく僅か

 カリフォルニア大学デービス校で食品安全プログラムのディレクターを務めるカール・ウィンター氏も、批判的な見方をする一人だ。同氏は2011年に共同執筆した論文の中で、汚染された12種を通じて消費者が接触した農薬量は無視できるレベルだと結論づけた。さらに、有機農産物にも多少の農薬が残留していることが分かり、著者らはEWGの方法論を「確立された科学的手法に沿ったものとは思われない」と論じている。

EWGの主張を一部支持する研究報告も