有機食品、健康効果に疑問の声 農薬影響はごく僅か「気にするほどではない」 (3/4ページ)

 例えば、EWGは10年にピーマンから高濃度の有機リン系農薬メタミドホスが検出されたと報告している。有機リン系化合物は非常に危険で、軽い中毒でも嘔吐(おうと)や胸部圧迫感を引き起こす恐れがあるが、ウィンター氏が確認したところ、EWGが報告したピーマンの残留農薬は米環境保護局(EPA)が規定した基準用量(毒物の許容できる経口摂取量)の約50分の1であることが分かった。

 一方、EWGの主張を一部支持する研究報告もある。11年には、有機リン系化合物にさらされた胎児の神経発達に平均7%の知能指数(IQ)低下など、明らかな影響があったことを示す論文が3つ発表された。15年には、普通の農産物を摂取している消費者と有機農産物を摂取している消費者の尿に含まれる有機リン系副産物を比較した別の研究結果が報告された。副産物の濃度は予想通り、有機農産物の支持者で低かったが、同報告の筆頭著者であるボイシ州立大学のシンシア・カール准教授は、有機農産物を摂取する方が健康的であるという確かな証拠はないと述べている。

「不用意に汚染」、残留農薬が検出される場合も