有機食品、健康効果に疑問の声 農薬影響はごく僅か「気にするほどではない」 (4/4ページ)

 同氏は「有機食品を摂取すれば、有機リン系化合物にさらされる機会は劇的かつ即座に減少するが、それだけで健康に目に見える違いがもたらされるかどうかは分かっていない」と指摘する。つまり、農薬がまかれた場所で働くことと、農薬が僅かに残った果物や野菜を、洗ったり調理したりした後で食べることは、同じではないということだ。

 有機農産物も風や用水の影響で「不用意に汚染」され、残留農薬が検出される場合もある。カリフォルニア州農薬規制局の10年の調査では、有機農産物137件のうち14.6%で残留農薬が見つかった。ウィンター氏は「化学物質に関する私たちの一般的な曝露(ばくろ)量は、多くの場合、動物実験で生涯日常的に摂取しても影響がないことが確認された量の10万分の1ほどだ」と説明した上で、「有機農産物の残留農薬は普通のものより少ないが、どちらも気にするほどではない」と結論づけている。同氏によれば、許容水準は長期的な蓄積による影響も考慮して規定されているという。(ブルームバーグ Deena Shanker)