中国産ゴボウを国産と偽装 保育園に納品、不正競争防止法違反容疑で2人逮捕

 外国産のゴボウを青森県産と偽って保育園に販売したとして、警視庁生活経済課は25日、不正競争防止法違反容疑で、保育園専門の給食食材卸業「エースプランニング」(横浜市)埼玉支店長、宮川剛彦(41)=埼玉県富士見市羽沢=と、仲卸業「富士仲青果」(東京都豊島区)従業員、山宮優美(34)=東京都北区豊島=の両容疑者を逮捕した。2人とも否認している。

 逮捕容疑は昨年7~8月、外国産ゴボウに「青森県十和田市産」の産地表を付け、都内の保育園に納品したとしている。鑑定の結果、ゴボウは中国産か台湾産だった。

 同課によると平成26年に国産ゴボウが高騰したため、宮川容疑者は山宮容疑者から、値段が安定している中国産のゴボウを仕入れることを決めた。同年7月からゴボウの偽装を始め、2年4カ月で約6000キロを東京▽埼玉▽千葉▽神奈川▽茨城-の計283園に販売したとみられる。

 国産野菜を希望する保育園もあるといい、同課はほかの食材の偽装もなかったか調べる。