日本産サザエは「新種」 岡山大、170年ぶりに命名

2017.5.29 09:50

日本産の「サザエ」(福田宏・岡山大准教授提供)
日本産の「サザエ」(福田宏・岡山大准教授提供)【拡大】

 壺焼きなどでなじみ深い日本産の「サザエ」に学名が事実上存在しなかったことを岡山大の福田宏准教授(貝類分類学)が突き止め、「トゥルボ・サザエ」と新たに命名した。約170年ぶりに新種として扱う論文を専門誌に発表した。トゥルボはラテン語で「渦巻き」などを意味する。

 福田准教授によると、英国の貝類学者が1848年、日本産のサザエと、中国産のナンカイサザエを誤って同一種と判断。ナンカイサザエの学名を日本のサザエにも当てはめた。

 サザエとナンカイサザエは1995年に別種と判明。しかし、その際にナンカイサザエの学名がサザエと勘違いされたため、ナンカイサザエには2つ目の学名がつけられ、サザエは学名が存在しない状態になっていた。

 福田准教授は文献調査でこの2回の誤りを発見し、「サザエは驚くべきことに事実上の新種」と結論付けた。種の正確な識別は身近な生物でも難しいことを示している。(小野晋史)

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