政府は2日、2017年版の科学技術白書を閣議決定した。今回初めての企画として、暮らしの中に生かされている身近な科学技術の成果を紹介。大雨の観測と予測技術や、がんの早期発見など13の話題を取り上げた。
気象庁が開発した「高解像度降水ナウキャスト」は、地上の250メートル四方ごとに、30分先までの天気を5分間隔で予測。スマートフォンのアプリなどに提供しており、急に降り出す大雨を避けるのに役立つとしている。
島津製作所(京都市)が14年から販売しているベッド型の乳がんの検査装置「エルマンモ」は、マンモグラフィーのような痛みがなく、15分程度うつぶせで寝るだけで、両胸を検査できる。