地質年代に「チバニアン」(千葉時代)と命名することを目指す日本の研究チームが7日、文部科学省で会見し、国際学術組織に申請する意義や心境などを語った。主な一問一答は次の通り。
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--申請に当たって現在の気持ちは
岡田誠・茨城大教授「チバニアンを提唱する活動は20年近く続いており、われわれが担っているのは本当に最後の部分だ。先人の思いを引き継ぎ、審査に通るよう全力を尽くしてきた。ここまで来るのに多くの方々に支えていただいた。本当に感謝を申し上げる。先人にも敬意を表したい」
--(命名を争うイタリアに)絶対に勝ちたいか
岡田氏「もちろん。ベストを尽くしてここまできた。審査でどう判断されるかを考えて必要なデータを集め、分かりやすい表現を工夫して申請書を作成した。かなりいいものができたと思っている」
--審査のポイントは
岡田氏「時代の境界は生物の絶滅や環境変動などで作られる。その時点を境に環境が違う状態にシフトしたということがきちんといえないと駄目だ」