【専欄】習近平氏、人事の主導権握る 拓殖大学名誉教授・藤村幸義 (1/2ページ)

2017.6.20 05:00

 今年秋に開催の中国共産党第19回全国代表大会を前に、省・市(直轄市)・自治区のトップ人事の入れ替えがほぼ完了した。党大会を前に人事が活発化するのは過去にもみられた現象だが、習近平総書記のもとでの今回の入れ替えは江沢民時代、胡錦濤時代に比べると、はるかに規模が大きい。汚職などの不祥事が原因で更迭となるトップもいるが、何といっても目立つのはかつて習氏の下で働いたことのある部下の大量登用で、党大会に向け人事の主導権をすっかり握ったとみてよさそうだ。

 昨年初めから現在までのほぼ1年半という短い期間に、中国の31ある省・市・自治区のうち、ほぼ3分の2のトップ(党委員会書記)が交代となった。省長などの異動を含めれば、より規模は大きくなる。

 中でも注目を集めたのはこの春、北京市の党書記への就任が決まった蔡奇氏だ。蔡氏は福建省出身で、ずっと同省で働いていた。そこへやってきたのが習氏だった。習氏が浙江省に移ると、ほぼ同じ時期に蔡氏も浙江省に赴いている。

 さらに習氏が中央指導部入りすると、当然のように蔡氏も中央に引き上げられた。しかも昨年10月末に北京市代理市長、今年1月に北京市市長、そして同5月には党書記である。もちろん現在は党中央委員候補にもなっていないが、次期党大会では一気に政治局員への就任が有力視されている。

 昨年8月には湖南省、雲南省の党書記に、それぞれ杜家毫氏、陳豪氏が就任した。この2人はともに上海での勤務が長かった。習氏は2007年に上海市の党書記になるが、すぐに中央指導部入りしており、上海での勤務は短い。それでも杜家毫、陳豪の両氏との接点がそこでできたようだ。両氏はその後、上海を離れ、頭角を現している。

今、あなたにオススメ
Recommended by

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。