時速数千キロの「宇宙ごみ」どう掃除? 人類が打ち上げた物体の残骸が地球旋回 (1/3ページ)

2017.6.21 06:08

ブレーン・クラフトの展開イメージ(エアロスペース・コーポレーション提供)
ブレーン・クラフトの展開イメージ(エアロスペース・コーポレーション提供)【拡大】

  • KITE実験中のこうのとりとKITE実験装置の想像図(JAXA提供)

 今、地球の軌道上には危険な「デブリ(宇宙ごみ)」が無数に存在している。これらのデブリは、1950年代のスプートニク計画以降の60年間で人類が打ち上げてきた数々の物体の残骸だ。微小な金属片もあれば大きな機器もあるが、それらがすべて、時速数千キロのスピードで地球の周りを旋回している。

 10年間で急増

 無人衛星であれ、有人ロケットであれ、あるいは国際宇宙ステーションであれ、宇宙におけるオペレーションでは、デブリを追跡して衝突を避けることが必須作業の一つとなっている。将来的には、一部の高度において、主体的にデブリを掃除する必要性が出てくるだろう。

 デブリの速度は最高で時速2万9000キロメートルにも達し、物によっては地球の周りを何百年も回り続ける。低地球軌道では、過去10年間でデブリの増加速度が増している。2007年1月に中国政府がミサイル実験の一環で古い気象衛星を破壊し、推計2500個の新たなデブリが生まれたとみられる。09年2月には、すでに運用を終えていたロシアの衛星「コスモス」(約860キログラム)と、米衛星通信大手イリジウム・コミュニケーションズの通信衛星(約540キログラム)が衝突した。シベリアの上空約790キロメートルで発生したこの衝突事故でさらにデブリは増え、その大半は今や地球を覆うように散らばっている。

宇宙空間のごみが衝突してさらにごみが増える

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