時速数千キロの「宇宙ごみ」どう掃除? 人類が打ち上げた物体の残骸が地球旋回 (2/3ページ)

2017.6.21 06:08

ブレーン・クラフトの展開イメージ(エアロスペース・コーポレーション提供)
ブレーン・クラフトの展開イメージ(エアロスペース・コーポレーション提供)【拡大】

  • KITE実験中のこうのとりとKITE実験装置の想像図(JAXA提供)

 デブリの急増によって、いわゆる「ケスラー症候群」が起こる可能性が高まっている。この名称の由来となった米航空宇宙局(NASA)の天体物理学者、ドナルド・ケスラー博士は、1978年の論文で、宇宙空間のごみが衝突してさらにごみが増えることにより、連鎖的な衝突が起こるという危険性を説明するシミュレーションモデルを提唱。同理論によれば、最後には低地球軌道が商業用途で利用できなくなる。

 政府による宇宙開発が徐々に民間ビジネスに移行するなか、デブリの追跡作業もまた、民間で行われている。この研究分野には少なくとも2つの重要なルールがある。それは新たなデブリを生み出さないことと、予算を意識することである。以下に、現在研究されているデブリ除去技術をいくつか紹介しよう。

 ◆ブレーン・クラフト

 エアロスペース・コーポレーションの上級サイエンティスト、ジークフリート・ヤンソン氏が考案した「ブレーン・クラフト」は、90センチメートル四方のごく薄い膜状の衛星装置で、重さはわずか100グラム。軌道上のデブリを包み込み、引っ張る力をかけて軌道から逸脱させる。その後、燃料が残っていれば次の物体の除去に向かう。今年5月、NASAイノベーティブ・アドバンスト・コンセプツ・プログラム(NIAC)はエアロスペースに対し、ブレーン・クラフトの研究継続資金として50万ドル(約5582万円)の補助金を追加支給した。ヤンソン氏は、この装置を直径1.5メートルほどの円筒弾に最大500個詰め込んで打ち上げることを計画している。

「1回のミッションで複数の除去作業を実行」

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