時速数千キロの「宇宙ごみ」どう掃除? 人類が打ち上げた物体の残骸が地球旋回 (3/3ページ)

2017.6.21 06:08

ブレーン・クラフトの展開イメージ(エアロスペース・コーポレーション提供)
ブレーン・クラフトの展開イメージ(エアロスペース・コーポレーション提供)【拡大】

  • KITE実験中のこうのとりとKITE実験装置の想像図(JAXA提供)

 複数の除去作業可能

 ◆プラズマロケット

 ロケット開発会社アド・アストラ・ロケットは、従来の化学ロケットよりも高速かつはるかに安価に宇宙に飛ばすことのできるプラズマロケットを開発中だ。プラズマモーターで動く宇宙タグボートに複数の小型作業ロケットを搭載して打ち上げ、大型のデブリのそばまで来たら1台の作業ロケットを切り離す。作業ロケットは姿勢制御エンジンを使ってデブリに近づき、デブリと合体する。その後、デブリを制御して南太平洋上空で燃え尽きさせるか、より高度の高い「墓場軌道」に誘導する。アド・アストラのフランクリン・チャン・ディアス最高経営責任者(CEO)は「われわれが開発しているのは、デブリの除去作業を何回も行うことができる推進システムだ。この点が他の構想とは異なる。プラズマエンジンは、1回のミッションで複数の除去作業を実行できる」と説明した。

 ◆導電性テザー

 日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、導電性テザー(ワイヤ)を使ったデブリの移動を研究している。約700メートルのテザーを宇宙空間に伸ばして磁場を生み出し、デブリを引きつけて軌道を変え、大気圏に突入させて破壊するという構想だ。今年1月にHTV(補給機こうのとり)搭載導電性テザーの実証実験(KITE)が行われたが、テザーの放出は成功しなかった。

 ◆衛星投石機

 これまで衛星を用いたデブリ処理を阻んできたのは、燃料コストの高さである。そこでテキサスA&M大学の研究者は、デブリの推進力を衛星の動力源の一部にするという「衛星スリング(投石機)」アプローチを考案した。この衛星は、調整可能な2本のアームの先についた「スリング」でデブリを受け止めて、投げ出す。衛星は受け止めと放出の両方でエネルギーを得て、次の標的デブリに向かうことができる。この方法の場合、スリングを使うことにより、最適なタイミングと方向を決めてデブリを放出することが可能だ。(ブルームバーグ Justin Bachman)

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