中国の大学入試が今月7日から実施された。受験者数は940万人で、日本のセンター試験受験者の約17倍である。今年は「大学入試復活40周年」。文化大革命で中止された大学入試が復活してから、40年が過ぎた。
1977年、それまで10年もの間、固く閉ざされていた入試会場の門は、その年の受験生570万人の手によってこじ開けられた。彼らの「激情」と「(知識への)渇望」が、暗い冬の時代を追い散らしたのである。
受験生の年齢は多岐に渡り、上は35歳で下は13歳だったという。年かさの受験生は、教育の機会を無理やり奪われ、農村に下放されていた知識青年たちである。
「77年は既に30歳で、結婚していたし1歳になる子供もいた。仕事も忙しく、毎晩11時過ぎにようやく勉強の時間ができた。毎晩蚊帳(かや)のなか、暗い灯(あか)りの下で勉強した」
「31歳で受験し、大学卒業時は35歳だった。自分より10歳年下の若者たちと机を並べた。自分の運命を変える最後の機会だと思って、頑張った」