「笑顔と勇気と愛情、決してぶれない自分、どんなときでも相手を思いやる気持ち。愛ですよね。そういった力が最期までぶれず、一昨日まで笑顔で話してた。昨日は調子が悪かったので。われわれ家族も急にそういうふうになってしまったので戸惑った部分、そういうのが大きかったです」
--麻央さんは、どんな存在でしたか
「私を、どこまでも愛してくれていたんだと。…うん…存在っていうのは…」
《海老蔵さんは、目を閉じ、言葉を発さず考え続ける》
「まあね…存在ね…。できればずっと一緒にいて、私のほうが先に逝って。もっと幸せに。私が役者として成長していく過程をずっと見守ってもらいたかった存在です」
《目頭を押さえ、麻央さんを思い出すかのごとく遠くを見るような表情を見せる海老蔵さん。カメラマンたちのシャッター音が会場に響き渡る》
--(長女)麗禾(れいか)ちゃん、(長男)勸玄(かんげん)君は
「麗禾は昨日はずっと麻央のそばを離れませんでした。そして彼女の横でずっと寝ると言って、寝ていました。うん、うん(納得するようにうなずきながら)…認識は、していると思います」