新たながん治療の鍵となる「IDO阻害薬」 課題は価格、効果にむら (3/4ページ)

がん治療の研究でT細胞を扱う研究技術者(ブルームバーグ)
がん治療の研究でT細胞を扱う研究技術者(ブルームバーグ)【拡大】

 IDOを阻害するというアイデアの火付け役となったのは、1998年に米科学誌サイエンスに掲載された、感染した細胞を攻撃するT細胞とトリプトファンの相互作用を調べた論文だった。トリプトファンはT細胞にエネルギーを供給する必須アミノ酸で、IDOはトリプトファンを分解し、T細胞をエネルギー不足にしてその働きを抑えることができる。

 胚はこの機能を利用し、IDOを発現させて母親のT細胞の活性化を防いでいる。この論文が発表されて5年後には、ベルギーの研究グループが、ヒト腫瘍も大半はIDOを発現し、制限のない成長を可能にしていることを突き止めた。

 インサイトの当初の取り組みは失敗に終わった。IDO阻害薬だけではがん細胞を殺すことはできなかったのだ。そこで、同社はメルクをはじめとした大手との提携にかじを切る。

 インサイトの最高医療責任者、スティーブ・ステイン氏は「提携先は選ばなかった。なぜ誰もが当社と提携したがるのかは分からないが、基本に立ち戻ることにした。データが有望なら、誰もがそれを使って業界を発展させ、商業的利益を増やすことができる」と述べた。

「企業が協力してがんに立ち向かう重要局面だ」

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