【専欄】習近平時代の共産党の変化 元滋賀県立大学教授・荒井利明 (1/2ページ)

 中国共産党中央組織部は毎年、党創立記念日の7月1日前後に、前年末の時点での党員の現状に関する統計を発表する。習近平政権発足直後の2012年末と先ごろ発表された16年末の統計データを比較すると、いったい何が見えてくるだろうか。

 党員総数はこの4年間に432万人純増して、8944万人になった。新しい入党者数から死亡した党員や除名されたあるいは脱退した党員の数を差し引いたのが純増数である。今秋の党大会では9000万人突破が報告されるだろう。

 以前にこのコラムでも書いたが、習近平は「量より質」を唱えて、党員の増加を抑えている。新しい党員は12年が323万人だったが、16年には191万人まで減っている。入党申請者と入党者の比率は、12年は7対1だったが、16年は11対1で、入党が以前より難しくなっていることがわかる。

 党員の純増率をみると、12年は3.1%だったが、16年には0.8%まで低下している。純増率の低下は入党希望者が減ったためではなく、主として質重視の方針が実行されているためとみていいだろう。

 ただ、死亡、除名、脱退を合わせた党員数は12年には71万人だったが、16年には122万人に増えている。習近平の腐敗一掃キャンペーンで除名された党員がかなりの数にのぼることを示しているといえよう。

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