【専欄】広場舞、トラブルは続く ノンフィクション作家・青樹明子 (1/2ページ)

 河南省・洛陽市といえば、西安(長安)と並び、長らく政治・経済・文化の中心地だった。しかし中国史の主役が、南京や北京に移るとともに、表舞台から退いた感がある。今では地方の一都市にすぎない洛陽市だが、市内の小さな公園が、最近突如として、中国全土の注目を浴びることとなった。

 5月31日夜、洛陽市の王城公園バスケットボールのコートでのこと。バスケに興じている若者たちと、集団で踊っていた中高年男女たちとが、場所取りで争いになり、中高年集団が若者を殴打するなど、暴力事件に発展したのである。踊りの集団とは、中国全土で大流行している広場舞の愛好者たちだった。

 事件は警察沙汰になり、公園は一時閉鎖に追い込まれた。しかしバスケ派も広場舞も、どちらも王城公園に戻りたいと主張しているから、簡単に解決できそうもない。

 日本の公園と違い、中国は中高年が主役である。早朝は気功や太極拳、夜になると、社交ダンスや秧歌(ヤンガー)と呼ばれる民間舞踊に興じる人が目立つが、その多くは中高年である。

 なかでも近年大ブームとなっているのが広場舞である。「おじさん・おばさんダンス」と言われているが、中国版ヒップホップと言ってもよく、かなりハイレベルだ。コンテストすらあるので、参加者たちは必死で練習する。

 事件の起きた王城公園だけでも、広場舞は5つのグループがあり、総勢500人ほどだという。中国全体では、一般に2億人ほどではないかといわれている。

 大ブームとなっている広場舞だが、中国各地で社会問題化しているのも事実である。洛陽市の公園のように、場所取り争いは日常茶飯事で、大音響による騒音トラブルなど、連日のように世間を騒がせている。

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