高校生を魅了する「意味のイノベーション」 ベルガンティ氏の日本講演に同行 (1/3ページ)

【安西洋之のローカリゼーションマップ】

 先週後半から今週はじめの4日間、ミラノ工科大学ビジネススクールでイノベーションやデザインマネジメントを教えるロベルト・ベルガンティの東京・京都・大阪滞在に同行した。監訳した彼の著書『突破するデザイン』(日経BP刊)の出版に合わせたセミナーや講演だった。

 耳に入ってくる聴衆の評価はとても良かったが(悪い評価は耳に入りにくい)、何よりもびっくりしたのは、同席したベルガンティの15歳の息子とぼくの同い年の息子の反応だった。

 ベルガンティの息子は「パパの講演を初めて聞いたけど、こんなに面白いとは思っていなかった!」と興奮していた。父親に聞いたところ、家庭でイノベーションのことなど仕事の話はほとんどしたことがない、という。

 ぼくの息子は「あんなにシンプルなことを1時間半かけて説明するテクニックは凄い。ひとことの後のタイミングの取り方もうまい」と感激していた。ぼくはわりと妻に仕事の話をする方で、息子は両親の会話を小耳にはさんでいることもある。しかし、「面倒くさそうな話をしている」程度にしか思わない普通の高校生だ。

 東京大学・福武ホールでの講演の翌日、京都の山の中にある和風レストランで昼食をとりながらその2人が熱心に話していたのは、ベルガンティの書籍のキーワードである「意味のイノベーション」に関して、である。

 「こういうのは意味のイノベーションなのか?問題解決なのか?」と議論しあい、疑問が出ると「新しい方向を示すという時、何が正しいの?」というようにベルガンティに2人で質問をする。例えば「セルフィーは写真の意味を変えた、と言ってよいのか?」と聞くわけだ。思い出を記録する写真から、自己アイデンティティーを創る手段としての写真だ。

 こんなにも高校生を魅了するテーマなのか、とぼくは驚いた。

若者として不利な立場を減らしてくれるとの期待

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