評論家の犬養道子さん死去 五・一五事件で暗殺された犬養毅元首相の孫

死去した犬養道子さん
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 犬養道子さん(いぬかい・みちこ=評論家)24日、老衰のため死去、96歳。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 五・一五事件で暗殺された犬養毅元首相の孫で、犬養健元法相の長女。1958年に欧米歴訪の体験を描いた「お嬢さん放浪記」で文筆活動に入り、独自の比較文化論を展開、脚光を浴びた。

 70年代以降は飢餓、難民問題に精力的に取り組み、世界の難民キャンプや紛争地に単身で赴いて活動。飢えた子どもを救済したり、パキスタンなどに苗木を送ったりする運動を提唱し、私財を投じて難民に奨学金を支給する犬養基金(現犬養道子基金)を設立した。

 「国境線上で考える」「聖書を旅する」など著書多数。