神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で17日に開催された「第10回日本高校ダンス部選手権(スーパーカップダンススタジアム)」全国大会のビッグクラス(13人以上)には、群馬県内から伊勢崎清明が初出場した。
女性歌手の歌を3曲選んで「女性らしさ」を強調。表情の変化を意識した振り付けを重視した。1曲目を「ドヤ顔」で踊ると、2曲目はコミカルな曲調に合わせて「笑顔」を添えた。3曲目は英語の歌詞を口ずさみながら「真剣な顔つき」で踊った。
試練は登壇直前に訪れた。体調不良のメンバー1人が欠けるアクシデントが発生したが、互いに声を掛け合って乗り切った。ダンス部の設立は昭和30年で長い歴史を持つが、これまで全国大会には手が届かなかった。
初舞台の陰の立役者となったのはコーチの宮平夏美さん(20)。同校の卒業生で、振り付けなどを指導した。「審査員の印象に残るような動きを見せたい」と考え、締めのポーズに悩んだ。花のつぼみのように上半身を赤い衣装に包むポーズは、試行錯誤の末、昨年12月に完成した。
3年でグループリーダーの西山なつみさん(17)は、「全国の舞台に立ててうれしい。緊張感よりも楽しさを感じながら踊れました」と笑顔で振り返った。