私が受付嬢になったワケ 上場企業5社を経験、120万人の来客対応をした「受付人生」 (2/5ページ)

 就職活動が本格化する4年生で、私も進路に向き合うことになりました。ですが、大学在学中に就職活動をすることはありませんでした。自分が何をやりたいのか分からなかったのです。大学卒業してから1年間は、アパレル販売員や家庭教師といったアルバイトをしながら自分探しをしていると、「自分は人と接することが好き」ということが見えてきました。さらに企業で働くことを意識し始めたことで、ビジネスマナーを徹底的に身につけられる職種の「企業受付」へとたどり着いたのです。

 2005年に、トランスコスモスにて受付嬢としてのキャリアをスタートさせました。受付スタッフが10名近くいる大規模な体制のもと、仕事をバリバリこなす先輩たちに囲まれて“受付嬢デビュー”。しかし、早くも“想像以上な裏側”に直面することになったのです。

橋本さん(中)。トランスコスモスの先輩が起業のお祝いをしてくれた様子。

橋本さん(中)。トランスコスモスの先輩が起業のお祝いをしてくれた様子。

本当は楽じゃない受付業務

 一般的に「受付業務は来客を案内し、お茶を出し、見送るだけ」と思われているかもしれませんが、実はそれ以外の仕事がとても多いのです。例えばお茶出しひとつ取っても、来客の役員の顔と名前を全て暗記し、さらに役職順に対応するのが基本です。とにかく覚えることが非常に多くてはじめは苦労しました。

 さらに、当時は派遣社員として入社しましたが、派遣だろうと契約だろうと求められるのは一流レベルでした。先輩からハードな指導が続いた日もありますが、そんな厳しい教育方針は「プロ意識」の裏返し。ここで受付としての心得や基礎を学び、この仕事を愛するようになりました。

転職先のUSENは受付業界でなぜ有名?