【論風】インドネシアで日本の社会貢献アピール好機 森林の生態系修復とCO2排出削減を (3/3ページ)

 社会貢献アピールの好機

 インドネシア政府はコンセッション事業に多くの企業・団体からの投資を呼び込むべく制度の拡充を検討しており、関係者は今後、生態系修復コンセッションが増えると予測している。

 多くの日本企業はカーボンクレジットの取得により自社の排出をオフセットすることに関心があると思われる。しかし、インドネシアでビジネスを進めようとする企業にとっては、こうした生態系修復コンセッションでライセンス所有企業などと協力し、貴重な森林の生態系修復と絶滅の危機にひんした野生生物保護や、最新技術を活用したモニタリング手法など森林管理技術の開発・適用に取り組むことは地元社会への貢献をアピールし、自社のイメージを高める上で非常に重要なのではないだろうか。こうした日本企業による取り組みが進めば両国間の友好関係の深化に貢献し得る。政府や研究機関には、こうした取り組みが進むよう、適切に支援することを期待したい。

【プロフィル】浜中裕徳

 はまなか・ひろのり 1969年厚生省(現厚生労働省)入省。環境省地球環境審議官を経て2004年退官。07年4月から17年6月まで地球環境戦略研究機関理事長、同年7月から現職。73歳。東京都出身。