社会・その他

最後の受付現場は「とにかくひどかった」… 34歳で一念発起、“独学”で起業できた理由 (2/4ページ)

 モチベーションを上げるには、前々職のUSENでの経験が生きました。当時、USENの受付は6名体制。固定メンバーが4名、残り2名はグループの芸能事務所からアルバイトとして日替わりで派遣されていました。このような体制下で意思統一を図るのは至難の業。GMOインターネットの受付嬢のモチベーションが上がらない様子を見て、「見たことがある光景だな」とその当時を思い出しました。

 まずはスタッフとコミュニケーションを取り、それぞれの個性をつかむ努力をしました。次にスタッフの中で自分が一番働くようにしました。自分の説得力が増しますし、受付一人が変わるだけでも社員やお客様が受ける印象は違ってくるからです。

 ときには理不尽な思いをすることもありました。あることないことを言われたり、新方針に共感できないメンバーが去っていったり、組織を改革するのは簡単ではありませんでした。

 でも、それ以上にやり甲斐がありました。「この現場に必要とされている」「これまでのスキルが今の自分を支えている」と毎日身に沁みて感じていたから仕事を続けられたのです。

 いつのまにかストレスも消え、協力してくれた仲間たちと理想的な受付を作り上げることができました。社員やお客様からも「とてもいい受付だね」と声を掛けてもらうようになり、リーダーとしての役目を果たせた達成感に満ち溢れました。「もう私がいなくても大丈夫だな」。そして次のキャリアを考え始めたのです。

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