社会・その他

最後の受付現場は「とにかくひどかった」… 34歳で一念発起、“独学”で起業できた理由 (4/4ページ)

 あとは起業に家族は同意したのか、気になるところだと思います。実家はサラリーマン家庭でしたし、すごく心配されたり、止められたりするのだろうなと早合点していました。なので、会社を登記し、GMOインターネットも退職する態勢を整えてから報告しました。「相談」ではなくあくまで「報告」です。(笑)

 予想に反して、家族はすんなり受け入れてくれました。きっとこれまでの仕事への姿勢を見ていてくれたからでしょう。

 起業すると決めてからは、とにかく発信し続けました。「起業しました」「こういうことをやります」「仲間を集めてます」といったことです。

 自分一人で漕ぎ出した小さな舟です。自分一人でできることなんて微々たるものです。自分を支えてくれて、実現したい世界に共感してくれる仲間が必要でした。仲間と言っても社員だけでなく、応援してくれる起業家や投資家も仲間です。そう言った仲間をどれくらい集められるかが、起業のスタートを切るのにとても重要だと思います。

 いよいよ、私の小さな舟に乗ってくれる「仲間集め」を始めました。長くなりそうなので、つづきは次回にお話しますね。

【プロフィル】橋本真里子(はしもと・まりこ)

橋本真里子(はしもと・まりこ)ディライテッド株式会社 代表取締役CEO
1981年11月生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。11年という企業受付の現場の経験を生かし、もっと幅広い受付の効率化を目指し、16年1月にディライテッドを設立。17年1月に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。

元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週金曜日。

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